月船では今年の1月からメルマガを配信しているんですが、
先日配信したばかりの母のインド旅行面白かったと評判でしたので、
ブログにも載せさせていただきます!
内容は、久美子さんが今まで体験してきたこととイベントのお知らせを綴っております。
メルマガを購読いただいている方には重複ですいません(汗)
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《《 月船から御挨拶 》》
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《《 久美子の月船物語 第8章 》》
★インド カルカッタの物語★
私の生まれて初めての海外旅行はインドでした。
古代から伝わる精神文化の国インドで私は、
大きな気づきを得ることになりました。
私達は、サムシンググレート(大いなるもの)に導かれ守られて生きているのだと・・・。
32年前の21才の時、友達と三人でインドに行くことになりました。
「インド帰り」の一彦さん(店長)は、その頃、タバコからカバンからファッションまでインド一色でした。
私のインド行きも大賛成で、いろいろに準備を手伝ってくれました。そして、二つのことを注意してくれたのです。
「インドに着いたら、インドエアーラインの社員だと 声をかけられてもついて行かないこと!」
そして、「絶対に生水は飲んではいけない!」・・・と。
インドのカルカッタ空港へ着いたのは夜でした。
忘れもしません。空港から出てきた私達目がけて、たくさんの子どもたちが「バクシーシー、バクシーシー」(おめぐみを)
と言ってわれ先に手を出してきます。
なんとかその中をぬけていくと、片腕のないお母さんが赤ちゃんを抱いて「バクシーシー」と迫ってきます。
初めて見るショッキングな光景に、恵むどころかその場から走って逃げだしてしまいました。
四年前に久々にインドを訪ねたのですが、30年前のそのような光景は目にしませんでした。若かった私の心に今でも残っている光景です。
なんとかその日はホテルに泊まり、次の朝のことです。
昨夜のこともあり、これからの旅に不安を感じていました。
そこに流暢な英語を話すインド人の紳士が声をかけてきました。
「どこからきたの?」
「今日はどこにいくの?」
とても優しく聞いてくれます。
そして「お祭りがあるから連れていってあげるよ!」と言ってくれたのです。とても親切な人だったので、一緒に行くことにしました。
私たちを乗せたタクシーは20分位走ったでしょうか? 賑やかな町の商店街で停まりました。
その一角のサリーのお店の中に入るようにうながされました。
私たちがお店に入ったとたん、店の入り口を男の人三人でふさいでしまいました。
そして、私達にあらゆる柄のサリーを見せ続けるのでした。
これは買わない限り出してもらえないと理解した私たちは皆で相談して一枚のサリーを買い、やっと外に出してもらえたのです。
それでも、私は、私達をここに連れてきた紳士はサリーのお買い物の後に必ず、お祭りに連れていってくれると思っていました。
それなのにその紳士はお店の外に私達を放り出すと 「バイバーイ!!」と言って手をふるのです。
これにはびっくりしました。
だって、私たち今自分達がカルカッタのどの場所にいるのかさえもわからなかったのですから。。。
インドの雑踏の中で正真正銘の迷子です。
「インドエアーライン」と名乗らなくても騙す人いるんだ・・・と その時初めてわかったのでした。
そこは、インドの中のインド、カルカッタの中心部でした。
外国人は一人も歩いていませんでした。
道端で寝ている人、物を売っている人、大勢のインド人の中でどこに向かって歩いていいのかもわからない私達は、絶体絶命のピンチでした。
そんな時でした。
向こうからやってくる人が
「くみこ~!」と私の名前を呼ぶのです。
え~~~!こんなところで私を知っている人がいるの!?・・・と思ったら、その声の主はインド人でした。
どうして私の名前がわかったのかな?と思ったら、 私はkumikoとプリントされたTシャツを着ていたのでした。
久美子という日本の響きを持つ名前が懐かしかったようです。
『ジョイデブ』と名乗る品性のある好青年は、日本に留学経験のある日本語ペラペラのインド人でした。
私達の仲間の一人は、また騙されるだけだから、さっさと行こうと言うのですが、そんなに悪い人には見えません。
ジョイデブくんを信じよう!と私たちは天の助けと思って、 ジョイデブくんについて行くことにしました。
その頃の私は祈ることも知りませんでしたが、 神様は私達を見離しませんでした。
ジョイデブくんと二人の友人は、カルカッタの美術館の館長さんの御子息をはじめ、とても恵まれた青年達でした。
そのまま、その中の一人の青年の家に連れて行ってくれました。
その家のお母さんと妹さんと二人で、私達三人にサリーを着せてくれたのです。
入り口をふさがれることもなく、美味しいお茶にお菓子を御馳走になりました。
助けれられた上に、お世話になった日本からのお客様として大変あたたかいおもてなしを受けたのでした。
そしてなんと、ジョイデブくんのお父様達が、主催している 「お祭り」に今度は嘘じゃなく、本当に連れて行ってくれました。
なんとも楽しい時間を過ごしたのです。
ジョイデブくんは、長年日本語を勉強していました。 その日本語の先生はインドの日本大使夫人でした。
先生に私達を会わせたいと、大使夫人の家までつれていってくれました。
優しそうな素敵な大使夫人にご挨拶して家を出たところ、あわてて大使夫人が追いかけて出ていらっしゃいました。
「あなたパスポート忘れている。ここで良かった。」・・・と。
インドでパスポートを忘れたら二度と返ってこないのだそうです。
また、ここでも大使夫人に助けられました。
あ~~ここで良かった!!また守られたことに心より感謝がわきあがってきました。
そんな私達にジョイデブくんは、こう尋ねたのです。
「あなた達は何を信じて生きていますか?僕はヒンズー教徒です。」
え~そんなもの何もないよー!!お正月は神社。 でも家は仏教(何宗か知らない)。クリスマスはイエス様???
「何も信じていない」と答えたら、ジョイデブくんはものすご~くびっくりして「それでよく生きていられるね!!」と言ったのでした。
衝撃的な言葉でした。
「えっ!!日本じゃ普通だけど。。」
私たち三人の未来を心配したジョイデブくんは、「貴方達は日本人だから、お寺に行きましょう」とカルカッタの仏教寺院に案内してくれました。
そして、三人並んでポクポクと木魚をたたかされるのでした。
なんか、とても不思議な気持ちでした。
でもよくわからないけど、何かに守られている・・・と感じながらポクポクと叩いていました。
お別れの晩餐会、中華のレストランでジョイデブくんとご飯を食べようとした時、グラスにお水を注いでくれようとしました。
三人は「インドの生水は飲めない」と断ると、とても悲しそうに
「日本に行った時、日本の水を飲んで僕はお腹こわしました。 インドの水は汚いと言われるけど、世界中、空から降る雨は皆同じです。日本もインドも同じ水です。」と言うのです。
なんだかほんとうにそうだな~と思って、 三人で生水を一気に飲み干しました。
そんな時、お腹は大丈夫なのですね!! (いつもそうとは限らない)
たった三日間の出会いだったのに、ジョイデブくんとお別れの朝、たくさんの感謝とともに、とてもお別れがつらかったのを覚
えています。ネパールへの航空券の手配までしてくれたカルカッタの空港でお互い、古い友人と別れるかのようでした。
きっと他生の縁があったのでしょう。 結局一彦さんの忠告は2つとも守れませんでしたが、なんとか無事に旅を続けることができました。
初日に出会ったなんちゃって紳士さんに出会っていなければ、ジョイデブくんとは出会っていないのですから、
一見よくない出来ごとも大きな目から見れば有り難いことだったのですね。
大いなる導き(サムシンググレート)に心より感謝です。
ネパール編につづく。 久美子
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いかがでしたでしょうか? 私は、思いました。 約30年前に販売していたkumikoというTシャツは恥ずかしくなかったのかな・・・?と笑 でも、そのTシャツのご縁でもあるわけで、何が幸いするかわかりませんね☆
所々突っ込みどころ満載なメルマガオススメです! yuko
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