2012年11月30日金曜日

サンマリノ


昨日、あるTVでサンマリノ共和国の歴史を観ました。
サンマリノはイタリアにある小さな小さな国で、(世界で5番目に小さな国)兵士を持たない国です。
武器を持たないけれど、自由と平和を600年も維持し続けている国の物語にとっても感銘を受けました。

★サンマリノの歴史
4世紀初め(伝説では西暦301年)、聖マリノと呼ばれる石工の職人が、ローマ皇帝の迫害を逃れてこの地にこもり、キリスト教徒の小さなコミュニティーを 作ったのがこの国の始まりと言われる。1253年には最初の法典が作られ(現存していない)、他国に認められることはなかったが、実質、ひとつの国家とな る。
しかし、中世のイタリア半島は、小国が群雄割拠しており、サンマリノは周りを強国に挟まれ、常に危険にさらされていた。14世紀、山側の国 (モンテフェルトロ家)と同盟を結んでいたが、領土拡大を狙っていた海側の国(マラテスタ家)から山側の国との同盟を破棄して、自分たちと同盟を組むよう 持ちかけられる。しかし、サンマリノは市民会議(アレンゴ)をした結果、山側への信義を貫くため、海側の国の提案を拒否する。
こうした外交姿勢が評価され、サンマリノはしだいに、周りの国々から一目置かれる国になっていく。
しかし1861年、イタリアは英雄ガリバルディ将軍によって統一される。サンマリノも統一される危険を孕んでいたが、驚くべき外交術でその危険を逃れる。それは、ガリバルディに名誉国民証書を送るというもの。
ガリバルディは、統一運動の中でサンマリノにかくまわれた恩義もあり、この国民証書に対して、丁寧な礼状を送った。小さな国が、血を流すことなく、平和的な方法で独立を守り通した。

受け入れる事で守られてきた国
サンマリノには、いまは使われていない鉄道トンネルがある。ここに第二次世界大戦中、サンマリノは避難してきたイタリア人をかくまった。当時サンマリノは 中立を宣言していたが、10万人のイタリア人(当時のサンマリノ人口の8倍)が、空爆をのがれるために国境を越えてきた。サンマリノ人は自分の食べる分を 減らして、パンを分け与えた。軍隊を持たない小さな国が10万人の人命を救ったという逸話は広まり、サンマリノはまた世界各国からの尊敬を集めた。
そして、現在。サンマリノの人口の約1割が外国人。国籍もさまざま。自由の地サンマリノは、昔も今も変わることなく人々を受け入れ続けいれている。



この国の歴史をみて、思うのは、武器がなくても愛と平和で生き残れるということ。
そして、富がなんたるかを良く知っている国だなと。

サンマリノの昔からの言い伝えで、
『自分さえ真実がわかっていれば良い。相手にわからせる必要はない。』という言葉があるそうです。正確ではありませんが。


でも、こういうことで自分の絶対を人に押し付けて正面衝突してしまうことはよくありますよね。それで相手が不快な気持ちになればまずそれが真実だとしても意味のないことなのかな。と。。。

この月船はサンマリノみたいでありたいと思いました。
受け入れることで自由と平和を守り続ける。
時にぶつかってしまうこともありますが、そうありたいと心から思いました。

月は受容を現すので、天からのメッセージですね。

ありえないけどウソじゃない
地球イチバン NHK総合


                                   裕子